about GUNTER WERMEKES
GUNTER WERMEKES Logo
GUNTER WERMEKES Display

物質的価値からデザインという非物質的価値へ

今までジュエリーの素材とされてきた、金・銀・プラチナはだいたいがその素材自体が持つ価値により決められている。たかが金塊といえども、価値があるということを軽蔑している訳ではないのだが。

ギュンター・ヴァーミクスのジュエリーは違う。

それは素材の価値では非難され得るジャンルから生まれてきた。なぜならできるだけ実用性により評価され得る素材、ステンレス・スチールに行き着いたからである。

しかしながら、この素材を扱うには最大の注意と没頭を必要とし、ブリリアントカットで知られる最も美しい物体と共に仕上げられる。

そしてカエルが王子になるように、観客は突然ステンレス・スチールが他の全ての高価な金属と同じレベルに見えるようになる。

価値の無いものが、他のどんな高価なものよりも勝ることもあるということである。

「普段我々のごく身近にある金属で、永遠なるものを創りたい。」とデザイナーは問いかける。

このことが、ギュンター・ヴァーミクスの作品に直線や円のような昔ながらの型にとらわれている所以なのかもしれない。それは一方では流行にとらわれず、一方では種々雑多なファッションに従っている型となっている。それゆえ、彼の作品はどんなものとも合ってしまうのである。

単に形と技術が生み出す価値、つまり”デザイン”というたった1つの特徴から創られているからこそ、彼の作品は非常に珍しいものなのである。

GUNTER WERMEKES PROFILE

1955年:ドイツの KIERSPE 生まれ

1975年:金細工職人としてデュッセルドルフのベッカー教授のもとで勤務

1978年:最初の表彰である”DER RING”を受賞

1978年:ベッカー教授のアシスタント兼作業場のモチーフとなる

1981年:ASUAG ウォッチ・コンペティションで1等を受賞

1986年:HAGRI, HE NRICH+DENZEL, NIESSING, TECNOLUMEN, VENTURA 等の企業にデザイナーとして参加

1988年:BENSON & HEDGES コンペティションで表彰

1990年:自身のスタジオ設立

1990年:ステンレス&ダイアモンド・ジュエリーのコレクション製作開始

1992年:FHG RFORZHEIM にて講師を務める(~'93)

1993年:NRW デザイン賞 受賞

1994年:'94 プラチナ・デザイン・オブ・ザ・イヤー 受賞

1994年:NRW デザインセンター ハイ・デザイン・クオリティー 受賞

GUNTER WERMEKES INTERVIEW

Q. あなたのジュエリーは認知され始め有名ジュエラーになりつつありますが、その秘訣は何でしょうか?
A. 秘訣などありません。わたしの意図は、形がはっきりしており扱いやすいコレクションを求めていた、色とりどりのジュエリー群の中に静かな影響を与えることでした。その頃私は、最近の変化しやすい価値の中から前述した2つの条件を満たすものを取り上げて明白な形にするという、コレクションを作る為のアイデアを探していました。

Q. あなたのコレクションは全てステンレスとダイアモンドという正反対のものから作られていますが、どのようにしてこの2つの全く異なる素材を組み合わせようと思ったのですか?
A. 確かにこの2つは全く異なる材質です。ステンレスの冷たい質感と、カットと研磨が最大限に生かされたダイアンドの輝きは、私の想像をかきたたせました。言うなれば、クラシックな時代と現在のモダンアートとの間に橋渡しをしたいのです。

Q. ステンレスは非常に専門的な素材ですが、作業の過程において工業技術は使われるのでしょうか、それともゴールドやシルバーと同様に扱うのでしょうか?
A. 両方です。目的によってワイヤー、パイプ、シートなどが使われたり、ドリルやろくろ、そして平削りなどの素材に応じた適切な技巧によって平面は加工されます。しかし最終研磨から仕上げまでは、やはり職人として重んじる工程です。最も大事な素材といえばこの手作業であり、職人であるための方法なのです。

Q. あなたの最初のステンレス・スチールのコレクションを見た他のデザイナーの反応はいかがでしたか?
A. 驚いてたよ。ショウでの人々は最初、多かれ少なかれ魅了され、そして同時に懐疑的だったという印象を持った。私の作品を受け入れることが出来る最初の1人が現われるまでは皆が首を横に振ったよ。すぐに縦に振ることになったけどね。

Q. あなたは装飾を受け入れませんね。それは信念ですか、それともある日次のスタイルへ変化したりするのですか?
A. 私の作品が装飾的になっていくとは思えないね。しかし一方では、私は新しい試みが大好きなんだよ。全てのものは私の仕事場から生まれている。と同時にクラシカルな形への変化は常に私を魅了する。私が偉大な挑戦と考えるのは特にここの差なのだよ。

Q. 最近あなたはアンドレ・リベイロと共同でコレクションを発表していますが、何があなたをそう駆り立てたのですか?
A. まず第一に、友人として長いつきあいがある。それに、私と同様普通ではない素材、ゴムなどの世俗的な何かをダイアモンドと組み合わせてきた。たとえ我々がそこにたどり着くのに全く違った道を歩んできたとしても、我々のお客様はいかにうまく我々がお互いに完成させてきたかを発見し、そして驚くのです。我々は共に、競争は必ずしも自分と他人とを区別するのではなく、何か新しいものにインスパイアされるかもしれないということを実証するという考えに惹かれたのです。

ここでクリアー