
●CHAZ BOJORQUEZ (チャズ・ボホルケス)
1949年カリフォルニア州 ロサンゼルス生まれ
1949年生まれのCHAZ(チャズ)は、LAにおいて初めて独自のスタイルを確立したグラフィティー・アーティストの一人であり、自他共に認めるLAのグラフィティー界における『ゴッド・ファーザー』的人物である。
1950年代初期、彼がまだ幼少だった頃 LAでスプレー缶の代わりに筆が使われていた時代に“チョロ”ギャング・グラフィティーと呼ばれるイーストLAのメキシコ系アメリカンスタイルのグラフィティーに出会った。その後69年、中国最後の皇帝の兄弟であるプ・ユに書道を学んだチャン師匠のもとで書道を習得し、それを持ち前のアートスタイルに融合させた独自のグラフィティー・スタイル『 LA“チョロ”スタイル』を確立した。1970年から80年代初期、自分がストリートでタギングをするようになって10年以上たってから、自分はなぜグラフィティーをしているのかと思い始めた。そして1979年にはグラフィックと文字の表現方法の文化を学ぶべく、3年間で35もの国に移り住んだ。
こうして生み出された CHAZ のグラフィティーは、様々な映画にも登場しており、中でもNYのギャング団を描いた 『ザ・ウォ-リアーズ 』のロゴが印象的。また、メキシコ系ギャング団の中では認められた者のみが彼の描いたスカルのタトゥーを身体に刻むことが許されており、それは「撃たれても死なない」という意味だという。同時に、JA RULE等大物ラッパ-のロゴを手掛けたりとヒップホップカルチャーにおいても多大な信頼を得ているのである。 そして、これまでに世界中で数々のグループショーやソロショーをこなし、多くの作品がスミソニアン博物館をはじめ、15の公立・州立美術館に納められている。
(以上、CHAZ BOJORQUEZ BIOGRAPHY より)
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【 LOS AVENUES 】 1987
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