« 2007年11月 | メイン | 2008年01月 »

2007年12月 アーカイブ

2007年12月03日

これまたご縁・・・偶然か必然か?

先週末からクリスマス・キャンペーンも始まり、いよいよ店は1年で一番の繁忙期に突入した。
方や、我社は今年に入り引き続く「人材不足」問題。わざわざお越しいただくお客様に迷惑をかけないためにも、久々この土日は店立ちしていた。
すると、次から次にやって来てくれる知人、友人、旧スタッフ・・・・
そんな中に、先週たまたま(?)知り合ったヒップホップ・アーティストのCO-KEY(コーキ)もいた。せっかくなので、つい先月発売になり、彼がMICのジュエリーをたっぷりと身にまとって紹介してくれている、スマート別冊「シルバーアクセ最強読本15」を持って一枚撮らせてもらった。(P35)
co-key.jpg

思い返せば彼との出会いは果たして「偶然」だったのか、それとも「必然」だったのか・・・
先週一人でふらりと立ち寄った行きつけの飲み屋(レストラン?)デルフィーニ。一杯飲んで帰ろうとしていたところにやって来た親友(悪友?)MASA一派。彼等に引き止められ飲んでいると、またそこにたまたまやって来た友人RISA(richというレディースのデザイナー)。俺のはめていたウオッシュド・アップのスカルのキラキラバックルを見るや否や、「私のお友達がこれと同じベルトしてたよ。その子ミックのこと凄い好きで、紹介したかったんだー。だから今呼ぶねー。」と言って、呼び出しコール。AM1時過ぎだった。その相手は家にいたようだった。それにも関わらずすっ飛んで会いに来てくれた奴、それがコーキだった。

最近、出会う人、出会う人が皆ミックを知っていてくれたり、店に来てくれたことがあったり、店で自分のものやプレゼントを買ってくれたことがあったり、商品を身に付けてくれていたりする。そういうとき、本当に嬉しいし、有り難い。「17年、頑張ってきて良かったなー」って思う瞬間でもある。

こんな締めにするつもりじゃなかったのだが、ちょっと感慨に浸ってしまった。

以下、CO-KEY(コーキ)のホームページです。よかったら、チェックよろしく!
http://www.co-key.com/opening.html

2007年12月04日

Criss Angel....クリス・エンジェル....って知ってる?

しょっぱなから「タイトル」からかけ離れてしまうが、まず、今日も俺の大事な友人についての紹介から始めようと思う。
BUKY BAKES(バッキー・ベイクス)。ハリウッドの「暴れ馬?」「異端児?」・・・・"ファッキン・クレイジー・ガイ"俺の中ではこの言葉が一番はまる奴である。
bucky2.jpg

去年彼がトラを通じて俺にコンタクトを取って訪ねて来て以来、俺達は日本とLAをまたにかけて遊んでいる。今思い返してもこの遊び方がハンパじゃない。

まず、去年ハリウッドのロックバンド、NHOI(Never Hard Of It/ネバー・ハード・オブ・イット)のメンバーを連れて初めて俺を訪ねてきたとき。このときは恵比寿西の五差路一帯が一瞬彼等にジャックされたかのようだった。真ん中は近所のモダンパイレーツ前にて一平と。夜は六本木の寿司屋もジャック!
nhoi1.jpgnhoi2.jpgnhoi3.jpg

その翌月今度は俺がハリウッドへ。たまたまレコーディング&撮影で来ていたGLAYのHISASHIやスタイリストの坂崎さん等も合流し、ハリウッドでパーティーナイト!
hisashi%26zakki_s.jpg

で、そこでした約束、「次のライブ絶対行くからね。」を果たす為、2ヵ月後再びBUCKY来日。これには、ホントに驚いた。「氷室×GLAYのライブ」は最高だったが、このおっさんと恵比寿から2人満員電車で向かった味の素スタジアム・・・とても思い出深いものだった・・・
bucky3.jpgbucky4.jpg

そして、ここから本題に。
最近そんなBUCKYから頻繁にメールが来る。
今年彼はSYC FUK(シックファック)というアパレルブランドを立ち上げた。それは今ハリウッドセレブの間でじわじわと人気になりつつある。それもそのはず、見た目通りのかなりロックな生活スタイル(?)を送る彼の回りには、日本でも有名なハリウッドセレブが大勢いる。だから、昨今彼の服を着て人前に登場するセレブも後を絶たない。
そして、中でも最近Criss Angel(クリス・エンジェル)という、最近アメリカで話題のマジシャンが彼の服を着て頻繁に様々な場所に登場しているらしく、その写真をやら映像やらを一杯送ってきてくれるのである。どこかTommy Lee(トミー・リー)にも似た感じだが、トミー・リーともかなり仲が良いらしく、彼と一緒に写っている写真もよく目にする。。
criss1.jpgcriss3.jpg

以下SYC FUKのジャケットを着てブリトニー・スピアーズにメッセージを送っている映像。
http://www.livevideo.com/video/HOLLYSCOOP.COM/31C0A5654FE94E0EB375BCFFF6E03538/criss-angel-s-message-to-britn.aspx?m_tkc=9152400

「クリス・エンジェル」、その名を俺が初めて知ったのは、今年の春キャメロン・ディアスがラスベガスでデートしていたのをパパラッチされた時だった。タキシードではなく、ボロボロのジーンズだとかのロックミュージシャンぽい格好で、公然の場で大胆なマジックをすることで知られている。その風貌とやることの大胆さが、今アメリカ全土で受けている理由のようである。以下、彼の面白いマジックがYou Tubeで見れるので、興味ある人はクリックしてみてくれ。ちょっとエグイので、心臓の弱い人は見ない方が良いかも・・・
http://www.youtube.com/watch?v=r0BukAy_dko

以下、クリス・エンジェルのホームページ。
http://www.crissangel.com/

SYK FUKの商品(T-シャツのみ)はこの秋からミック恵比寿でも取り扱いをしており、既に日本でも感度の良い人たちに受け入れ始められている。全てカスタムメイドの為、シリアルナンバー入りタグが付いている。価格はどちらも1万3440円にて発売中!気になった方は是非!
sft_1.jpgcaponet.jpg


2007年12月19日

JOHN HARDY帝国 in バリ島

先日ジョン・ハーディー(以下JH)のエグゼクティブ・チームが来日した際、12月になれば来年6月ラスベガスで発表される2008年のFALLコレクションのデザイン画が上がると言っていたので、それを誰よりも先に見せてもらいに、先週早速チケットを取りバリへ向かった。
初めて俺がバリ島に行ったのは忘れもしない2004年9月30日、36回目の誕生日だった。当時季刊で発売されていた「銀モノ・スタイル12」の為の取材ツアーだった。それから3年、様々な驚きの光景を目の当たりにしたので、できるだけたくさんの写真を載せながら、その旅紀行を綴ろうと思う。
11日(火)
いつも通り、徹夜明けのままの旅立ちとなった。しかもいつものアメリカ行きと違い、午前発ということで朝6時過ぎに出発。8時ちょっと過ぎ、成田空港に到着するや否や出発が1時間30分遅れになることを告げられた。いきなり出鼻をくじかれた感じの一人旅の始まりに、とりあえずラウンジで一人ひたすら朝ビールを堪能した。最近はどこの航空会社のラウンジにもある生ビールサーバーは俺の旅のささやかな楽しみの1つでもある。しかし、今回は滞在時間が長すぎた。お陰で搭乗前にかなり出来上がっていた。
001_beer_120_90.jpg
しかーし、ついまた機内でもシャンパン&ビール・・・そして爆睡。
デンパサール空港に着いたのは夜7時頃だった。フライト時間は約7.5時間。飛行機から降りるとすぐに目の前に俺の名前を書いたボードを持った2人組みの男が。その男達に連れられラウンジのような別室に。言われるがままにパスポートと必要書類を渡すと、俺に代わって入国審査に関わる全てのことを終えてきてくれた。超VIP待遇。その後入国審査を待つ長だの列をも横目にスルリと空港を出ることができた。外へ出るとまさに熱帯、日本の真夏並み。日本から持ってきたライダースの革ジャンがいきなりお荷物となった。そして迎えの車に乗り込み、超エグゼクティブなバリ島ライフが始まった。
002_lounge_300_200.jpg

車に乗ること約30分、バリのお洒落地区、セミニャックという街にあるVilla Bali Asri(ヴィラ・バリ.・アスリ)というVilla(ヴィラ)に案内された。実はここには長年の友人でもあるJHのクリエイティブ・ディレクター&デザイナーのGUY(ギー)が住んでいる。そこで今回香港のオフィスからやって来たJHインターナショナルの社長Marie(マリー)さんと俺の為に彼がそれぞれ部屋を用意してくれていた。
ただ「部屋」と言っても、近年バリに急増中のヴィラは何と「オープンエアのリビング+1ベッドルーム+プライベートプール」という構造である。だから寝室以外はリビングもトイレも風呂も屋根だけ。
到着後とりあえず部屋に荷物を置き・・・そして初めて泊まるホテルで俺がまずすることを・・・室内の撮影。これは決してブログ用にしていることではなく、旅の記録としてもう長年やり続けていることである。あいにく到着時は夜だったので、翌朝撮影したものをここで公開しようと思う。さすがリゾートの先進国バリ、南国にしてモダンなこの贅沢っぷりをご覧あれ。
003_villa_1_300_225.jpg003_villa_2_300_225.jpg003_villa_3_300_225.jpg003_villa_5_300_225.jpg003_villa_4_300_225.jpg

シャワーを浴び、裏にあるギーの部屋へ。すると到着早々幹部達のおもてなし。
3年前に来た時と同じギー専属のシェフが今回もとても美味しい料理を振る舞ってくれた。
一番最初の写真、左より時計回りに現JH社CEOのDAMIEN(ダミエン)、秘書のMATHEW(マシュー)、俺、NYより来て、1週間バリに滞在してJHのファクトリー取材を行っていたWALLPAPERの記者(名前は忘れた)、JH本社のジェネラル・マネージャーのSUSAN(スーザン)、そしてギー。
フランス人のギーは拠点をバリに置き、1年のうち半分以上は海外を飛び回っているジェット・セッターである。そして、彼は何を隠そうJHに来る前は、Van Cleef & Arpels(ヴァン クリーフ&アーペル)のデザイナーだった。
なんと、2ベッドルームなだけにプールまで2つ!
004_guy_01_300_225.jpg004_guy_02_300_225.jpg004_guy_03_300_225.jpg004_guy_04_300_225.jpg

12日(水)
5:30起床 
前夜の濃い目のコーヒーのせいでなかなか寝付けず、3時間睡眠!
BUT、もちろんそのままJump into the POOL!
6:30朝食
同じヴィラに泊まっているダミエン、マリーさんとギーの部屋(外?)にて朝食。
201_breakfast_300_225.jpg
7:30
車に乗り込み、約40分のドライブ。JH帝国のあるUbud(ウブド)山中へ。
202_f%26f_1_300_225.jpg
8:15
到着するなり、エグゼクティブビルの3階に集まった幹部達とお互いの顔合わせを兼ね再び美味しい朝食。滞在中とてもお世話になった方たちなので、皆さんUPさせてもらいます。
まず、CEOダミエンとギーに紹介されている俺。後は順に日本語が上手なスーザン、ついこの前までブシュロンでデザイン部門にいたアシスタントデザイナーのイザベルとメディア部門のワカテル(?)、プロダクションマネージャーの通称マジシャンことワーナー、商品部のリネット、マリー社長、商品部のポリー

204_exe1_300_225.jpg204_exe2_susan_300_225.jpg204_exe3_isabel%26waktel_300_225.jpg204_exe4_werener_300_225.jpg204_exe5_lynett_300_225.jpg204_exe6_marie_300_225.jpg204_exe7_poly_300_225.jpg

9:00-10:00
ミーティング開始。まずは同ビル3階にあるミーティングルームで2008の春コレクションのチェック。
相変わらずコレクションの数は半端じゃない。
203_meeting_1_300_225_.jpg203_meeting_2_300_225.jpg

10:00-11:00
つり橋を渡ってギーの待つデザインセンターへ.。するとギーの机の周りに人だかりが。貴重な天然のバンブーを使った高価なバングルが出来上がってきていたのだ。そして2008年秋コレクションのデザイン画を見ながら説明を受けた。
205_dc1.0_225_300.jpg205_dc2_300_225jpg.jpg205_dc3_300_225.jpg205_dc6_300_225.jpg205_dc8_300_225.jpg
ちなみにこのデザインセンターを外から見るとこんな感じ。
205_dc9_300_200.jpg205_dc10_300_225.jpg

11:00-12:30
デザインセンターを出て、ランチの仕度を横目にダミエンの案内のもと、敷地内探索へ。
まずはホームコレクションを作るアラバスターの工場へ。本邦初公開のビリヤード台が・・・
まだ売り手が決まっていないので、このブログをご覧になっていて、「我こそは!」という方がいらっしゃれば是非ともご一報お待ちしています。
206_f%26f00_300_225.jpg206_f%26f1_300_225.jpg206_f%26f2_300_225.jpg206_ara_300_225.jpg206ARA2_300_225.jpg

そのままいくつかの作業場を経由してThree Mountains(スリーマウンテン)と呼ばれる只今建設中の大ホール(?)のような建物を見に・・・これも全て竹製です・・・圧巻!ちなみにこの屋根、雨を吸うと40トンオーバーになってしまう為、雨季に入ったこの時期で潰れてしまうかも・・・ということらしい。
206_f%26f3_300_225.jpg206_3m0_300_225.jpg206_3m2_300_225.jpg

それからIT BAMBOOと彼等が呼ぶITのセクションのある建物、1日800食のランチをまかなう巨大キッチンへ。建物だけでなく、冷蔵庫までがバンブー製。また、調理は電気もガスも一切使わず、木片や竹を削ったくずなどを燃やす。はたまた野菜、魚、肉にいたるまでの全ての食材は全てこの敷地内で調達されたもので、化学肥料は一切使用していない完全オーガニック。まさに完全自給自足の一大帝国なのである。
207_it_300_225.jpg207_kit_300_225.jpg207_gar1_300_225.jpg207_gar2_300_225.jpg

そして次に訪れたのは、世界にここにしかないジョン・ハーディーのオンリーショップ。もちろん全てバンブー製。そして驚きの地下室まで・・・
208_shop1_225_300jpg.jpg208_shop2_300_225.jpg208_shop5_300_225.jpg208_shop4_300_225.jpg

12:30-13:00
少し時間が空いたので、再びエグゼクティブビル3階に戻り、新作の写真撮り。
13:00-14:00
やっと半日終了!13時きっちりから始まるランチ。このオレンジのロングテーブルは幹部と日々世界各国からやってくるゲストが迎え入れられる。また、ここが皆の大事なコミュニケーションの場でもある。
209_lunch2_300_225.jpg209_lunch_300_225.jpg

14:00-18:00
昼食後は4時間ぶっ通しのミーティングとなった。

19:00
ヴィラに帰宅。

20:30-10:30
ヴィラのすぐ近く、セミニャックのオーシャンフロントにあるバリで一番イケてるレストラン、KU DE TA(クーデタ)へ連れて行ってもらった。ここで眺めるサンセットはハンパじゃなくきれいらしい・・・が、あいにくそれには到底間に合わなかった。週末にはDJも入るらしく、CDも出ていた。
210_kudeta0_225_300.jpg210_kudeta1_300_225.jpg210_kudeta2_300_225.jpg


13日(木)
6:00
起床&水泳&部屋飯。
なんと料理人が来て調理してくれた・・・
301_breakf_300_225.jpg

8:00
JH帝国に向けて出発。
9:00
3ヶ月に一度の幹部会を見学しにスリーマウンテンへ。8時から4時間くらいはやっていると聞いていたのだが・・・皆クリスマス前でそれどころではなく、1時間で終わってしまったらしい。
しかし、それだけの為に作られた会議用セットを見れただけでも感激だった。スクリーンの枠組みまでバンブーにはやられた・・・
302_3m1_300_225.jpg302_3m2_300_225.jpg

~18:00
新作チェック&ミーティング

18:00~19:15
パーティー
何とカップまでバンブー。そして、スイカまでも姿を変え・・・
304_party1_300_225.jpg304_party2_300_225.jpg304_party3_300_225.jpg304_party4_300_225.jpg304_party21_300_225.jpg304_party22_300_225.jpg304_party23_300_225jpg.jpg


パーティーの途中で、何と工場長のマジシャン(ワーナー)とダミエンが俺のところにやってきて、「お前に渡したいものがある」と言われ、出されたのがこれ・・・・JH初の、そして俺の念願のJHのスカルだ・・・
マジシャンが日本でのお礼にと2日がかりで俺のに作ってくれた1点モノ。超感動で、ちょっとした「うるるん~」気分だった!
Finally, thak you so much for inviting me to wonderful world of John Hardy in BALI..
ということで、最後に今回俺をバリに招いてくれた、ダミエン、ギー、マリーさん、そしてマジシャンと一緒に記念撮影。
304_party5_300_225.jpg 304_party6_300_225.jpg

19:30
JH帝国を発ち空港へ。

22:20
デンパサール空港を発ち成田へ。

こうして2泊4日の短かかったがとても充実していたバリライフに幕を閉じた。


最後に・・・
1975年、カナダ人であるジョン・ハーディー氏が移住したのがきっかけで誕生したこの巨大帝国で生産されているジュエリーは、量産さながらのキャスト主体の生産体制とは全く異なり、1点1点職人が時間をかけ、徹底した品質管理のもと生み出される、バリの伝統とモダンアートがうまく融合した非常にクォリティーの高い「作品」と呼べるものです。そしてそれらは現在日本ではミック恵比寿と伊勢丹新宿店メンズ館のみで手にすることができます。

まあいつもそうなのだが、今回も自分の記録と我社のスタッフへの報告を兼ねたので、いつもにもまして非常~に長いものになってしまった。ここまでお付き合い頂きました方、本当に有り難うございました。このブログを通して、少しでも商品の生産背景やブランドのバックグラウンドをスタッフだけでなく、一般の方々にも理解し、興味を持って頂けると本望です。

以上、ジョン・ハーディー・ワールド、お楽しみいただけましたでしょうか?
実は今回はミーティング主体の出張だった為、最後に行こうとしていた一番肝心なジュエリーのファクトリーは、時間がなくなってしまい一歩も足を踏み入れることができませんでした。
これを機にバリへも年1~2回は足を運ぼうと思っているので、ファクトリーレポートは乞うご期待ください。

ああ、今日もとうとう徹夜してしまった。
もう6時半だ。帰って夕飯(もう朝か?)食ってとりあえず寝よう・・・