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2008年02月 アーカイブ

2008年02月11日

3週間

経っちゃいました、帰国してから。
しかし未だに出張レポートに手が付けられない。
これは自己記録としてもやっておきたいことなのだが・・・
実は今新しいプロジェクトの準備をしているので、とにかく忙しー。

今恐る恐るブログのヒット数をチェックしてみたら、まだまだ毎日チェックしてくれている人が多数いることにちょっと焦りと嬉しさを感じ、今久々に書き込む決意。

だが、最近は仕事に集中する為に「故意的に」外部との接触を控えていたので、とりわけニュースというニュースもない・・・が、先週末友人からの一本の電話に心が揺らぎ、少しは気分転換も必要と思い、夜の街へと出かけてきた。なのでその時のことを書こうかと。

はっきり言って、俺が夜誰と飲もうが勝手だし、そんなもん知っても面白くないだろうが、只今ネタ不足につき、今回は友達の紹介ということで。
以下写真左から、年一ペースの飲みで3年連続締めは同じ店で朝までカラオケ熱唱という不思議な関係(?)の林真理子。ついこの前までAGOSTのプレスやっていて、今は自分でFULLNELSON(フルネルソン)というブランドのデザイナーをやっている。そして俺の右隣がスタイリストの宮澤敬子。昨年の安室奈美恵のPLAYという曲のPVにハリウッド・スター・ジュエリーを起用してくれたり、昔大ヒットしたCAMPI(キャンピー)のポップトップ(プルタブ型のペンダント)をHITOMIに紹介してくれたり、ROLEX MICKEYも・・・ミックのヒット商品の影に彼女ありみたいな・・・彼女の影響力はともかく凄い。そして、右はこの日お初だったHAN AHN SOON(ハン・アンスン)というブランドのプレスの佐藤史衣。
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写真は2件目にて。この後はもちろんお決まりのカラオケバーにて朝まで熱唱でした。

ところで最近何故だか以前とうって変わって女性○人に俺だけ男みたいなまさにこんな写真のようなケースが非常に多い。「何故だろう?」とこの前ふと考えてみた。そしたら、彼女達に共通していることは皆第一線で活躍している人達なのである。近年ファッションの世界も「ジェンダー(性差)レス化」に向かっていると言われているとおり、結局俺の交友関係もそういうことで、「性差」というのは全く関係なく、むしろ「同じ基準(や立場)」を持った相手と同じ時間を過ごすということが一番心地良いということがわかった。
何だかうまく締めくくれたような気がするので、今日はこの辺で。

2008年02月12日

2月11日は「おめでとう×2」な夜

昨日渋谷の27DESTINYにて行われた、MASAさんのバースデーイベントへ行って来た。
3連休最終日&前日のインフォメーションだったにも関わらず、たくさんの人が参加した。

先日「引きこもり」発言をしたばかりだったが、東京という場所は情報や誘惑が飛び交い、なかなか自分の意思を貫き通すことが難しいところだ。それがお世話になった人や仲間の祝い事とあればなおさらである。
そこで、今年になってまだTVでしかお目にかかれていない魔裟斗を誘い、今年初の2人飯からスタートした。魔裟斗が練習を終え、俺の会社にやって来たのが6時過ぎ。それから近所の喜福世(きっぽよ)という焼肉屋に行った。
ここは愉快な美人ママがいる店で且つ味もサービスも良いのでよく使うのだが、魔裟斗を連れて行ったのは初めてで、ママは嬉しさのあまり何度も声が裏返っていた。とりわけ彼が減量中ということでもなかったのだが、互いに体形には人一倍気を使う我々は、タン2枚、ロースとカルビ1枚ずつで後は野菜という、男らしくないとてもヘルシーな食し方だった。
まあ、それはさておき、それから仲間が集まってくるまでの約5時間、途中場所も変え互いの近況報告や昔話、TVでは聞けない裏話などなど・・・久々のさし飲みは楽しかった。
魔裟斗は俺とちょうど10歳離れているのだが、彼とは物事の考え方や価値観が近く、そして好きなものも似ているので話がとても合う。つまり彼も「年差」を超えて付き合える俺と「同じ基準」を持った人間なのである。
その後徐々に集まってきた仲間達と同窓会が始まり、イベントの開幕を待った。
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イベントは大盛り上がりだった。
MASAさんのライブに始まり、仁義のシゲルさんによるライブパフォーマンスや元ZOOのSATSUKIさんによるナマChoo Choo TRAIN。続いて元バブルガム・ブラザーズのBro.KONE(ブラザー・コーン)さん&RIKACOさんが登場。実はこの日結婚1周年を迎えた魔裟斗夫妻もステージに上げられ、そんな魔裟斗に引っ張られ何故か俺もステージに上がり、皆で「WON'T BE LONG」を熱唱!俺のカラオケの持ち歌を本モノと同じステージで一緒に歌えたのは最高だった。
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おまけ・・・
今日の主役コンビ。ちょっと、シブ恐な感じなんでちっちゃ目に。
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魔裟斗は別れ際我々に笑顔で「じゃあ4月9日広島で。」と言い残し、立ち去っていったが・・・
それって?????

以下、ショップインフォです。よかったら行ってみてください。
喜福世(キッポヨ)
渋谷区恵比寿南1-16-11 ABC WACO ビル3F
P/5704-8768

27 DESTINY
渋谷区円山町2-4 ジーカンスビル1F
P/3496-2727

2008年02月15日

出張レポート&思い出話し(NY編)

先月19日に帰国してから早4週間。
バッタバタのバッタバタです・・・狭い会社の中をコピー撮りに行くのに走ってるくらい。
でも、とりあえずまとめておかねば。
そこでまずは先に行ったNYのことから。(1/7-1/11)
このブログでNYのことを書くのは初めてなので、まずは感慨に浸りつつ、俺とNYの関わりから綴ろうと思う。

俺が始めてNYに行ったのはこの仕事を始めた翌年(1991年)の夏だった。とても蒸し暑く、「ゴキブリがでかい」というのが俺のNYの第一印象だった。それ以来、2006年まで毎年1月には極寒のNYに身を投じるという自分なりの掟があった。しかし、それも昨年あえなく断念し、今回は2年ぶりのNYとなった。
以前は「買い付け」と言えばLAよりもむしろNYだった。1年に7~10回は行っていただろう。当時「カリスマバイヤー」と呼ばれる職業に少しだけ憧れを抱きつつ、「いつかは自分も・・・」と思っていたかどうかは覚えていないが、携帯もネットもない時代、唯一の情報源だった雑誌やガイドブックを片手に、車で7時間も8時間もかかる山の中まであるか分からない「何か」を求めて探しに行ったものである。そして、アメリカ広しと言えどもそれでも、必ずどこかで誰かには会ってしまうものだった。だから、「誰よりも早く、誰も見つけていないものを。」が重要だった。その感覚は子供の頃より得意としていた「カブトムシ取り」にも通づるものがあった。誰かの後では絶対にダメだし、誰かが先に来ていたら「先おこされた!」というのが一目で分かる感覚がとても似ていた。(分かる人は分かると思うが・・・) これがこの頃培われ今も心に宿る「バイヤー魂」というものなのだろう。そしてこの当時苦楽をともにした仲間も数は減ってしまったものの、今尚それを職にしている仲間達が回りにはたくさんいる。もちろん俺にも大先輩がいるわけで、その方々からしてみれば俺は末期の参入組みなのかもしれないが、アメリカも知らずにアメカジがどうのこうの語ったり、LAへ数回行っただけで「本場(向こう)では・・・」なんて言ってる次世代を担うセレクトショップのバイヤーやスタイリスト君達がろくに勉強もせずにバイイングしたり、雑誌作ったりしてるから、こんな世の中になっちゃうんだろうな。知らなくてやったことも、知っててやったことも、間違ったモノや情報売ってたら結局「偽装」と同じわけなんだよ。こういう時代だからこそ消費者は自分で自分の身は守りましょうね。「偽モノ」本当に多いんで気を付けて。
俺も含め昔も今もアメリカを行き来している俺達、「ザ・バイヤー」は渋谷を拠点に活動し、研ぎ澄まされた五感と経験を兼ね備えている。だから俺達は嘘つきもポッと出も見極める力を持っており、決して間違ったモノは持って来ない。それは俺達が持ってきているものは「モノ」ありきじゃなく、「人」ありきだから・・・昨年連載を続けたMen's JOKERの11月号ではまさにそんな「ザ・バイヤー」な人達を紹介させてもらったつもりである。

話しだいぶそれました。

NYと言う街は凄くエキサイティングだ。1年前のガイドはあてにならないほど変化が激しい。
だから、2年経つと驚くほど変わる。
例えば全てのタクシーにテレビ/ナビが付いていたり。
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ウォール街にティファニーやエルメスができたり、TOM FORD(トムフォード)のショップができていたり。
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あと、NYと言う街は凄く引力(と言っても人と人を引き付ける力のこと)が強くて、出会いや偶然が非常に多い。
今回のたった4泊に起きた偶然とは・・・
PART1
まずは出発前から、成田でたまたま手にしたBLENDA(ブレンダ)という女性誌に後輩のフォトグラファー(PG)が載っており、「PG平井敬治さん結婚おめでとう!NYに言っても元気でねパーティー」みたいな記事を見つけ、早速成田から俺の携帯に登録されている携帯へ電話してみたら案の定繋がり、去年の年末から移住していたらしく、早速飯の約束をした。3日目の夜、たまたまその日連絡があった元ミックのスタッフで、今あちらでお勉強中の晴美も誘い、4人でチャイナタウンにあるPeking Duck House(ペキンダックハウス)へ。ここは俺が初めてNYに来た時に友人に連れてきてもらって以来、必ず来るレストラン。とにかく安くてうまくて雰囲気がよい。
向かって俺の右隣から時計回りにPG平井敬治と奥さん。奥さんは元レオン編集部だったそう。そして手前が旧スタッフ晴美。なんと3人は同じ語学学校に通っていることが発覚。その後230 Fifthという、住所がまんま名前になったビルの最上階にあるバーでエンパイヤ・ステート・ビルを見ながらワインを2本を飲み干してこの日は終了!
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PS:しかし、君達夫婦、今月のOCEANS(オーシャンズ)にもファッションピープルのスナップにお揃いで出ていましたが、君達は何を目指しているのですか?

そして敬治には次の日の朝、NYを代表するメンズ・ジュエリー・デザイナー、KERRY MAC BRIDE(ケリー・マック・ブライド)のポートレイトをタイムズ・スクゥエアー周辺で撮ってもらっった。せっかくなので彼の作品も1枚アップさせてもらいます。バックのイエローキャブがNYっぽさを醸し出している一枚?(一番左)
その後W(ダブリュー)ホテルのラウンジにてミーティング。
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伊勢丹メンズ館のうちの売り場ではリニューアル時から展開しているロングセラー・ブランドの1つ。味のある作風はひと目で「ケリー風」と分かるのが特徴。NYではサックス・フィフス・アヴェニューで長年展開されている老舗ブランドの1つと言える。「ハード系はちょっと・・・」という方やスーツにもはまるクールなジュエリーをお探しの方にはおススメのブランドです。興味のある方は、是非以下をチェックしてみてください。http://micweb.jp/brands/kerry_macbride/

PART2
去年の12月のこと、たまたま知った友人りさの海外出張。早速電話してみると滞在期間がまるっきり一緒だったことに驚き。りさは以前このブログでも一度紹介したrich(リッチ)という人気ブランドのいわゆるカリスマ(古い?)デザイナー。彼女がLook!s(ルックス)という雑誌と協業で一緒にrich本を出すとかで、その為の買い付けとロケに来ていた。Look!sは編集長が仲良しで、しかもその同行者3名のうち2名は前々から知る2人。よって、こちらも出発前にご飯条約を交わしていた。

PART3
そして、2日目の朝、あちこちで展示会をやっていたので、「とりあえず一番近くから行ってみっか。」と向かった展示会、Accessories the Show(アクセサリーズ・ザ・ショー)。会場に着き、「りさ達は今日はどこで何しているのかな?」と思い、電話を手にとって歩き始めたら何と目の前でご一行様が買い付け中。
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PART4
すると今度は、すぐ近くに昨年Look!sの大人版、「大人Look!s」で売ってもらったWashed Up Hollywoodがブースを構えており、兄Dannon(右)と弟Drenton(左)がカリフォルニアから来ていたので、ちょうど紹介できた。
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PART5
そこでお初の編集者アイアイとPGアッちゃん、そしてコーディネーター(CN)のロミロミにご挨拶。するとロミロミが「松本さんでしょ?お久しぶりです。昔西麻布で一緒に飲みましたよ。」と。その予想外の返しに瞬時に過去の記憶を呼び戻し、確かに6年以上前に西麻布のMASAさんの店で一度だけご一緒したスタイリストさんだったことを悟った。当時はミックへもリースに来てくれていたらしく、5年ほど前からNYに移住して、コーディネーターとしてViVi(ヴィヴィ)やGLAMOROUS(グラマラス)等で活躍していたとか・・・そんな再会もあったりで、出鼻からなかなか盛り上がったNYだった。

結局ご一行とは2日目と4日目(最終日)の2回、ロミロミのコーディネートに便乗し、楽しく美味しい夜を過ごせた。LOOK!Sチームさん、全く関係ない俺を本当に温かく迎え入れてくれて有り難うございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
左の写真は2日目に連れて行ってもらったマリタイムホテルにある日本食屋、MATSURIにて。
俺の左隣から時計回りに、Look!sバイヤーチームの牧ちゃんと研ちゃん、編集のアイアイ、りさ、PGアッちゃん、CNロミロミ。
右の写真は4日目、トライベッカにあるENという日本食屋で。ここではLucy Liu(ルーシー・リュー)と10分違いのニアミスだったらしい。
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PART6
4つ目の偶然は、ともかくNYにいる間は俺のオンボロ携帯が使い物にならず、皆となかなか連絡が取れなかった。そして最終日、俺は5番街、Look!sチームはソーホーと全く違う場所で行動していたはずが、夕方になり相変わらずの俺の携帯の使えなさにいらいらしながら5番街を闊歩していたら、「マッチャーン!」の声が。すると目の前にりさとアッちゃんが。チョービックリな出来事に、思わずまだクリスマスの名残りのある風景をバックに記念撮影。ちなみにPHOTO BY アッちゃん。
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この後はりさのプッチ、シャネル買いにお供しておしまい。

Tシャツ姿の写真もあったように、日中は20℃近くまで上がるというとんでもない異常気象だった。普通なら1月のNYでTシャツはありえない。

本来NYには友達がおらず、夜はもっぱら部屋飯になりがちだったのだが、この度はこのような仲間達のお陰で非常に楽しく、おいしい夜が過ごせました。

おしまい。

後日LA編やります。

追伸
何と今日は結局丸18時時間PCに向かっている。
さすがに身体が痛い・・・


2008年02月18日

春におススメです・・・SHAG(シャグ)

最近気分転換によくオフィスの模様替えする。
この度は春も近いと言うことで、先日我社のオフィスのミーティングルームの横にSHAG(シャグ)のとても大きな絵を飾った。(幅125.5cm×高さ91.5cm)
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どうですこのでかさ?
この絵は「The Discerning Guests」というもので、これまでリリースされたシャグのセリグラフ(版画)の中では最大級のもの。2003年にたった150枚しか刷られず、当時俺がやっていたギャラリーに3枚だけ割り当てられたうちの1枚。もちろん直筆サイン入り。
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他にもこんな感じで飾っている。(只今ブルー系な感じ)
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シャグというアーティストは近年ピンクパンサーを描いて日本でも大ブレイクをしたのでこのタッチに見覚えのある人は多いだろう。このタッチは結構一度見たら忘れないと言う人が多く、藤井フミヤさんをはじめ多くの著名人達も虜にさせられていたものだった。
俺なんかは、作品をひと目見たその時から気に入って、アメリカ中の個展に足を運び、本人を探してオレンジカウンティの家まで会いに行き、その果てにはギャラリーまでやっちゃったほどのめりこんだものだった。シャグとの出会いが俺をアートの世界へ導いたと言っても過言じゃない。

たかが「絵」、されど「絵」だが、「絵」は気分転換にはとても効果的なものだと思う。
だから、俺の家には至る所に絵が飾ってある。

まあとりあえずこのタッチが気になった人は是非以下をご覧下さい。
2006年夏まで俺が恵比寿に構えていたギャラリーで販売していたもので、全て5枚程度しか入荷してこなかったものだが、まだ購入可能なものもあるので気に入ったものがあれば是非お問い合わせを。

しかも、このブログを見てお問い合わせ頂いた方には特別に表示価格の30%OFFにて販売しちゃいます。(3月15日まで)
もちろん上で紹介した「The discerning...」も対象。店とかやっている人、良いんじゃないでしょうか?

http://www.m1gallery.com/brands/shag/

尚、お問い合わせはinfo@micweb.jpまで。


2008年02月28日

出張レポート(第2の故郷LA編)・・・おまたせしました

帰国後39日・・・遅すぎてもう記憶が薄れ始めている。
昨年は諸業務に追われすぎでたった1度きりしか里帰りできなかった。
こんなことはこの仕事を始めて以来初めてのことだ。だから、昨年はバイオリズムが狂いっぱなしの1年だった。
そんなわけで今回のLAは7泊8日。久々に故郷を満喫することができた。
その分ここに記したいことも当然多いわけだが、ネタは新鮮なうちが良いわけで、腐ってしまうと困るネタからお伝えしよう。
ということで、今回ミーティングをしてきた数いるデザイナー達のうちまずは皆さんにお馴染みのデザイナー達とのことをレポートしようと思う。

TRAVIS WALKER (トラヴィス・ワーカー)
一昨年の11月以来、かなり久しぶりの訪問だったが、とりわけ何も変わったこともなかったので軽く世間話をして帰ろうとしたところ、発見してしまった・・・こんなまぶしいレザーの端切れを。もちろん買い・・・と言うことで、ご覧のとおり5個分ぎりぎりしかとれないレザーから、世界に1個×限定5個のウォレットをオーダーしてきた。しかもミック限定のスカル&クロス他未公開アートワーク(1月15日時点)を2つ使用し俺とトラが考えに考えたカラーコーディネートによって誕生した超カカスタム仕様!
さらに今回使ったこのシルバーメタリックのレザーは今後も入荷予定はない(1月15日時点)ということなので、レアモノ好きの人は必見!
その他にも入荷ほやほやだったレザーからも今年っぽいものをいくつかオーダーしてきたのでそちらの方も乞うご期待!!どちらも近日入荷予定につき、ミックのブログをまめにチェック4649。
スタッフも間違えたので一応言っておきますが、決してトラが2人いるわけじゃありません。トラは向かって俺の右。向かって左はお兄さんのチャック。しかし、激似っす。
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ここでMOTOLOGならではのうんちくを1つ。
これまでHELLS ANGELES(ヘルズ・エンジェルズ)を知るカリフォルニアのバイカー達の間ではSKULL&WING(スカル・ウイング)モチーフを使うことはご法度だったらしいのだが、最近それがあるポイントをクリヤーしていれば「解禁」ということになったらしく、描いたもの(写真下のもの)だと言うこと。

そして、これはプレーンなサンプル。1ヶ月以上何の問題もなく俺の愛用物として活躍中!懸念していた色落ち、色移りもナシ。
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STANLEY GUESS(スタンリー・ゲス)
LAに入って翌日まず最初に会いに行ったのが彼だった。今はもうビジネス上の付き合いはほとんどなくなってしまったが、時折時間があるときには世間話をしに立ち寄らせてもらっている。今でこそ自身の名を冠したブランドを展開しているが、CHROME HEARTS(クロム・ハーツ)の影武者からGHOST(ゴースト)の影武者へとずっと裏方でシルバー業界を支え続けてきた言わずもがなシルバー界の最重要人物の一人。
彼の場合はシルバースミスやデザイナーと呼ぶよりはメカニックと呼んだ方がふさわしいほど、機械的な動きのあるモノ作りに卓越している。その卓越した技術がどうしても欲しく、知人を通じて交渉に交渉を重ねた末にやっと会いに来てくれた時の感動は今思い出しても背筋がぞくっとするほど興奮したものだった。"Mr.Chrome Hearts"そう呼ばれていた彼の存在を知るほんの少数の仲間に入れたときの感動は今でも忘れない。そんな「感動」とともにスタートしたブランドがGHOSTだった。影武者だったスタンレーが「裏から表へ」と出ることになったきっかけが以下MICのホームページに綴られているので、よろしければ是非。
http://micweb.jp/brands/ghost/wireppuller.html

しかし、今現在スタンリーの商品を売っている人達はこんな過去のことを知っているのだろうか?・・・とたまに思う。ついでに言えば、「PAHTOM(ファントム)とかARMOR(アーマー)とか」ってコレクション名は以前からGHOSTが使っている通り俺達が考えた品名なんだよね。それだけじゃなくコンセプトやデザインも。だからスタンリー・ゲスとなった今は彼をディレクションしてあげている人が、どんどん新しいアイデア出して、新しいことをやって行って欲しいね。そうじゃないとスタンリー自身も可愛そうだし。

更に言えば、人が引っ張ってきたり確立されたブランドを寄せ集めて売るのもいいけど、店やってるんなら新しいことにチャレンジしたり、1からプロデュースしたブランドを1つくらいは持つべきではないだろうか?それが「店の特性」を生み出し、「オリジナリティー」や「差別化」になるわけで、そうすればもっと世の中面白くなるんじゃあなかろうか?まあ、金儲けしか興味ないんなら別だが・・・あつ、これはあくまでもインポートジュエリー業界のことで、服屋は別なので悪しからず。
俺はこれまでにいくつものブランドや何人ものデザイナーを世に送り出してきたけども、とにかく1からブランドをプロデュースするってホント大変なんだよ。それぞれがそれぞれで引っ張ってきたり、育てたりしたブランドで勝負できたら世の中面白くなるんだろうな?
・・・とにかく世の中頭にくることが多い、多すぎる・・・だからこれは俺の愚痴でもあり本音でもあり、願いでもある。
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だいぶ長くなってしまった。でも俺のブログだし、ときにはこんな本心も書き記しておきたいものだ。
そして、我がスタッフ達へも伝えておきたいことだし。
スタンリーのことで勝手にここまで盛り上がってしまったので、せめてものお詫びにこれまで会社資料として金庫に大切に保管されていた、当時彼がGHOSTの為に開発してくれた数々のサンプルを近日ミック恵比寿にて大放出します。珍品多数につき、ゴースト、そしてスタンリーファンは必見。

REID MFG(リード・エムエフジー)
"コアな男の中の男の為のブランド"だと思う。これは我がミックが目指しているところと同じベクトルだ。
西海岸には数多くのジュエリーブランドが存在するが、この業界に長くいる俺でさえ、デザイナー本人が発想から仕上げまでの全工程を全て自身の手で行っている者は今も昔も彼しか知らない。
MFGとはManufacturing(マニュファクチャリング)つまり「製造過程業」の略であり、このスタンスこそが以前彼が在籍していたGABORATORY(ガボラトリー)時代から変わらぬスタンスであり、常に100点満点の商品しか世に出さない職人魂と言えるであろう。「キャスト」と呼ばれる量産型の製造方法を使いつつも1月に生産されるアイテムの数は3~10点という、今も昔も変わらず「欲しくても買えない。」ブランドである。
現代ほどモノに満たされていなかった10年以上前、「金があってもコネがなくては買えない。」ブランドだったのがGABOR(ガボール)だった。
そして、モノが溢れている現代も尚「欲しくても買えない。」ブランド・・・まさに「男の浪漫」を貫くブランドがこのリード・エムエフジーだ。
あれだけ来日が待たれつつ9年前に世を去った彼の恩師である故GABOR(ガボール)。そして、日本でこれだけ名を馳せながらも来日する気がさらさらないリード、2人はこんなところまで似通っているのである。そこで、コアなリードファンの為に写真多目に載せておきます。
天気が良かったので近くのモールへ彼のコレクションするヴィンテージバイクで出かけたところ。
この日はたまたま恩師ガボールが他界して丸9年を迎えた日だった。彼は例のベースボールシャツを羽織り喪に服していた。
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おまけショット。
昨年10月、カリフォルニアのマリブを襲った大きな山火事の後遺症は今も尚痛々しく残されていた。これはリードのショップのすぐ真上にあるお城のような豪邸。
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最後に、これもおまけ。予告!
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その他、CHAZ(チャズ)やBUCKY(バッキー)といった異業種アーティストとも交流してきたが、そちらはそちらでまた面白いエピソードがあるので、近日アップします。乞うご期待。


今日も長いブログに最後までお付き合い有り難う。世界最長目指して頑張ります。なんて。
そして今日ももうすぐ会社の椅子に座って20時間が経とうとしている。ホント最近ずっと過労気味。
温泉でも行きてーなー!

ではまた。

2008年02月29日

出張レポート(第2の故郷LA編)2~こちらもスタンリーで

イメージやっぱだいじなんで。
ハリウッドから車を北へとかっとばすこと20分、シャドーヒルズという閑静な街で、
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今気付いたが住所まで影武者っぽい・・・

ちなみに左の赤いマスタング・カブリオは俺の愛車・・・もちろんレンタカー・・・俺は昔から一人のときはいつもこれにに決めている。本当は日本でも乗りたいんだが、やっぱアメリカで乗るからかっこいいんだな・・・カンケーないか・・・でもかっこいいんでUPしちゃう。
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一見全く普通の普通の広大な敷地を持つ邸宅だが、
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ドライブウェイをまっすぐ突き進んで行くと、でかいプールの前にこんなヴィンテージカーの並ぶガレージがあり、
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その奥の小さな作業場で、ときに1日12時間以上も意見を出し合い、
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この人の手によって数々のゴーストのオリジナルピースが誕生したのだった。
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おしまい。

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MIC EBISU
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