昨日、29日月曜日昼過ぎ。携帯が鳴り、見ると公衆電話からだった。前日別れを告げたはずのチャズの仲間の1人、GUSTAVO(ガスターボ)からだった。「今から皆で店に行きたいんだけど、店にいるか?」というので、「OK待ってるよ」と言ったら、「じゃあ今からホテル出てタクシー拾ってすぐ向かうよ。」というので、すぐさま俺も店に向かった。
その約10分後、彼らは店にやってきた。そして挨拶が終わるやいなや、チャズが長さ80cmほどに丸められた筒状のものを「Thank you! It's a gift for you.」と言いながら俺にくれた。
このサプライズな出来事にすごく心打うたれた。
それから、お互い2日間の出来事のお礼を言い合った。そして俺が発した一言にチャズの目が一瞬潤んだように見え、その時は正直俺もやばかった。
何分東京最終日だったので彼らも次を急いでいたようだったが、最後に「店にもタグを描いてってよ」というお願いにも快く応じてくれた。そして、最後に描きあがったタグをバックに「ウエスト・コースト」&「ミック」の親睦ポーズを決めて記念撮影。
その後、再度LAでの再会を約束し、皆で強いハグを交わし、彼らは去ってゆきました。
尚、描きあがったタグは皆さんに自分の目で確認して欲しいので、ここにはアップしません。
また、頂いた筒の正体は後日発表します。
以上、運命的な出会い話から始まって3回に渡り綴ったチャズ・ネタは、興味の無い人にはまったく退屈な話になってしまったと思う。しかし、10年前のオープン当初西海岸ジュエリーオンリーだったMICにとって、西海岸のストリートカルチャーは最も重要な要素で、グラフィティーは西海岸カルチャーとは切っても切れない関係にあるのだということを理解いただきたい。
そして、チャズという人物は、西海岸を代表する様々なカルチャーと関わるLAの重要人物なのです。
また、俺を「スカル中毒」にした重要人物の1人でもあるのです。
この俺の「スカル中毒」にまつわる話を、次回(11/10)発売のSENSEでは秘蔵コレクションと一緒に物語っているので、そちらも是非チェックしてください。本邦初公開のアイテムも掲載されます。
ストリートの落書きから始まった、チャズの作品がしかもスカルのアートが公立のミュージアムの永久コレクションとして認定されるまでになったことは、俺が10数年前にまだ市民権を得ていなかったスカルのジュエリーを輸入し始め、その数年後に伊勢丹という老舗百貨店に納め、今では売り場の人気アイテムの1つになっている・・・ということにも何となく近いのでは・・・なんて勝手にこじつけ、少しでも自分とチャズとの距離を縮めようと思い込んだりもしてみましたが、やはり桁違いでした。チャズの年まであと19年。19年後の俺は果たしてどうなっているのだろうか?
まあ、どうなっていようと、チャズのように温かく優しい人でいれればいいかな?と思います。
おわり。