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運命・・・その後

まさに「運命」的な再会をしてからのこの土・日は、まさに激動とも呼べる思い出深い2日となった。
まず、土曜日のことから綴ろうと思う。
27日(土) 
台風20号が上陸し、都内は1日中大雨に見舞われた。
13時、どしゃ降りの雨の中、偶然の出会いの時にした約束通りCHAZ(チャズ)とその他3名の仲間達を近所のホテルまで迎えに行った。
挨拶を済ませ、全員駆け足で俺の車に乗り込んだ。そして、約束通り彼の絵の飾ってある俺の店に向かおうとした時に、「日本の家にタグ描いたことはあるの?」と聞いたら、「NO」。「じゃあ、俺の家に描いてよ。ということで進路を変え、まずは自宅に立ち寄った。
そして、まずはリビングに飾ってある彼の絵の横で写真を撮り[①]、時間の許す限りタグを描いてもらった。
まず、絵の入った額の裏から。彼は丁寧に絵のタイトルから描き始め[②]、気持ちと時間を込めて丁寧にタグを書き上げてくれた。俺はもっと気軽に考えていたのだが、ペンが細かったせいもあるのだろうが、彼は一筆書きの簡単なサインはせず、何本もの線からなるとても凝ったものだった。[③]
その後、プレゼントでくれた彼の作品集、色紙にも描いてくれた。[④]
そして、その後一息ついて、いよいよ日本初となる「家描きへ」。とは言っても、もちろん室内である。それもチャズに習ってのことだが、彼の家には全米の名だたるグラフィティー・アーティストのタグが描かれているのである。まるで彼の家の壁に書いてこそ一人前と認められるかのように皆こぞってタグを描きに来るのだという。さすがはカリフォルニア最大のグラフィティー集団、「The Seventh Letter」のキーパーソンである。ちなみに、このセブンスレターの意味を今回チャズから聞いたのだが、なるほど「アルファベットの7番目の文字がGRAFFITIの"G"だから」なのだそうである。おそらく、この意味を知る日本人はそう多くないはずである。
話しはそれてしまったが、そこで選んだのは常に自分の鋭気を養う地下のトレーニングルームのサンドバックの横。[⑤]これで毎朝ますます気合が入るに違いない・・・
[①]27_01_svld.jpg[②]27_02_svld.jpg[③]27_03_svld.jpg[④]27_04_mag1.jpg[⑤]27_05_wall5.jpg

そして、店へ。まず、たくさんのタグを描いてもらったお礼と兄弟の契りという意味を込め、俺のブランドMIC&CO.から、彼の一番気に入ったスカルリングをプレゼントした。彼は、早速ウェストコーストを意味するギャングのサインをひっくり返し、MICの「M」を作って見せ、「一緒にやろう」と言って撮ったのが以下の写真である。そして、もちろん彼の絵の前でも同じポーズで。[⑥⑦]
[⑥]27_06.jpg[⑦]27_07.jpg

そして、日本の蕎麦を素早く堪能し、ますます強くなる雨の中をイベント会場となる渋谷のタワーレコードへと向かった。[⑧]第1日目となる土曜日は、スライド・トークショー。彼の意味深い作品の数々を1時間近くにわたり、彼自身が丁寧に解説した。彼がイーストリバーに描いたグラフィティーに別のエリアのギャングDOG TOWNがやってきてタグを上描きしていった話や、友人だったキース・へリング他なくなったアーティスト達を弔った作品のこと等々・・・チャズ先生の講義はとても興味深く、楽しかった。学校の授業もこれぐらい楽しければずっと座っていられたんだが・・・
写真は店に飾ってある"SOMOS LOCOS"の解説をしているところ。[⑨]最後には、この度発売された彼の作品集を購入した人全員に丁寧にタグを描きながらコミュニケーションをとっていたやさしい、チャズだった。最後に、同行したスタッフとともに。[⑩]このとき何故かたくさんのカメラからフラッシュが光ったので、視線がバラバラに・・・誰か決まった写真持ってる人いたら送ってください。
[⑧]27_08.jpg[⑨]27_09.jpg[⑩]27_10.jpg


28日(日)
台風20号が去ったお陰で25度を上回る5月並のとても暖かい一日だった。
2日目は、ライブペインティングを見せてくれた。前日の悪天候のせいもあってか、開始前から会場は超満員だった。そこへ仲間とともにお邪魔させてもらってきた。
この日は前日と違い、DJも入りクラブさながらの雰囲気の中、チャズはかなり緊張した表情で現れ、筆を使って独特のオールドイングリッシュを丁寧に描いていった。[⑪⑫⑬⑭]
[⑪]28_01.jpg[⑫]28_02.jpg[⑬]28_05.jpg[⑭]28_06.jpg

そしてイベント終了後、楽屋にて仲間を紹介し軽い談笑を。[⑮] 同行した魔裟斗もショーは見たものの時間が無く次の予定へ。残念ながら紹介できずだった。[⑯] そして、次の開催地大阪での成功を願いつつLAでの再会を約束し、激動の2日間に幕を閉じた。
[⑮]28_08_s.jpg[⑯]28_07_1_s_2.jpg


ところが、この話しまだまだ続きます。今日は疲れたので、また後日。
そして、この「激動」の2日の合い間には、実はこれだけではなく、もう1人の海外からのゲストを迎え入れていた「番外編」のストーリーがある。が、今はとにかくこの余韻で胸が一杯なので、そのことについては日を改めて報告しようと思う。

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